どんなことをしている事業所ですか。

　特定非営利活動法人はまゆう作業所は、田辺市に「はまゆう作業所」、上富田町に「だるま」の２拠点で事業所を展開しています。米の精米、農業（いちごのハウス栽培、水稲栽培、ハウスでの葉物野菜栽培、大根栽培）、公園清掃等で障害のある方の経済的な自立支援を行っています。

農福連携に取り組んだきっかけや、現在取り組んでいる農福連携について教えてください。

　「農福連携」という言葉は最近聞かれるようになりましたが、私たちは無認可作業所として活動していた法人の立ち上げ以前から米の生産・販売を通じて地域の農家さんと交流しており、農業を軸に障害のある方への就労支援を２５年も実施しています。
　現在では、水稲栽培、いちごのハウス栽培、葉物野菜のハウス栽培、大根栽培等を行っています。また、だるまでは栽培した大根を切干大根に加工し、販売しています。
　さらに、２０２１年から農産物の直売所が建設したハウスの運営管理を任され、いちご６０００株を栽培しています。直売所で朝採れいちごを販売し好評です。
　また、農家さんから農作物の収穫の手伝いや老木となった梅の木の伐採、草刈り等も受託しています。

農福連携を２５年も続けられる理由はなんですか。

　農業は「しんどい」、「寒い」、「暑い」中作業しなくてはなりません。でも農作業は楽しくて皆のびのびと作業ができます。農業を通じて、障害のある方は他の農家さんや困っている方々とつながり、ともに収穫の喜びを分かち合えるのが何よりの幸せに感じるようです。
　農作業は障害のある方にとって適していると実感しており、雇用や就労支援の輪を広げ、持続できる取り組みであると考えています。

事業所の概要